うちの2歳児は兄弟がいないので、一人っ子です。
そのせいも大いにあって、常々、
「目の前のおもちゃは全部俺のもの!」
だと思っている節がありました。
そんな息子なので、当然、お友達と遊んでいても、おもちゃを「どうぞ」と貸してあげる事がなかなか出来なくて、いつも私は困っていたのですが・・・。
最近、ついに解決したんです。
今日は、そんなお話。
1歳まではどうぞが出来ていた
そもそも、うちの2歳児はとても穏やかな子だったんです。
0歳、1歳の頃は、おもちゃを取られても怒る事もなく、やんちゃな赤ちゃんを持つお母さんたちからいつも感謝される方でした。
「おもちゃを取っちゃってごめんね」
「本当に穏やかな優しい子だね」
と言ってもらえるたびに、私まで嬉しい気持ちになったものです。
それが、成長と共に、段々とできなくなっていったんですよね・・・。
2歳になると強い自我が出てきた
考えてみれば当たり前の事なのですが、息子にも、段々と自我が出てきたんです。
「こうされるとイヤ!」
「これを邪魔されるとイヤ!」
「これにさわらないで!」
しばらくすると自己主張も追加されて、もう、毎日一緒にいる私からしてみたら、四六時中プンプンとしている印象。
家の中だったり、相手がパパママだったら、こっちが我慢して様子を見ていれば済むのですが、支援センターに行ったり、同年代のお友達と触れ合う場所に行った時に、目の前のおもちゃを全部俺のもの!と思っていたら、それは困ります。
「おともだちがこれを使いたいんだって」
「どうぞってしてあげよう?」
と、きちんと説明をして、優しく話しかけても、
「だめ!」
「いや!」
の繰り返し。
最後には、ゆずらないくせに、悔しくておもちゃを抱えたまま息子の方が泣き出すという、もう、相手の子にもママにも申し訳ない状態になってしまうことがほとんど。
そんなふうに、ほとほと困り果てていた時に、とある育児エッセイからもらったヒントが、その後、私と息子を救ってくれる事になったのです。
私がどうぞを教えた方法と3つの手順
- 遊んでいる時にはお友達に待ってもらう
- 「どうぞ」が既に出来る子には甘える
- 遊び終わったらきちんとゆずる
とにかく、まずは息子の気持ちを大事にして、母親の私が常に息子の味方になれるように心がけました。
私は大人だから、次におもちゃで遊びたい子が近くに来たら、ゆずってあげるという優しい気持ちが持てる子に、我が子には育ってほしいわけです。
だから「どうぞしようね」「交代してあげようね」と息子に教え続けました。
だけど、息子はまだ2歳。
今現在楽しく遊んでいるおもちゃを、突然現れた子に渡さないといけないなんて・・・
「なんで?なんで?」
ですよね。
だから、まず、一番最初には、まだお話が上手に出来ない息子に変わって、ママである私が
「今遊んでるから、ちょっとだけ待っててね」
と、きちんと相手の子に伝える事にしました。
空いていたおもちゃに同時に手を伸ばしたようなシチュエーションならまた話は別ですが、
「今現在、息子が遊んでいるおもちゃ」
に手を伸ばされた時に関しては、
「もう少し待っててね、ごめんね」
と、おもちゃを取られないようにさりげなく守ったりもしました。
たった、これだけ。
これだけの事なのに、私のこの行動によって、息子の気持ちはきちんと満たされていきました。
「途中で取られそうになったけど、取られなかった」
「最後まであそべた!」
不安そうな顔が笑顔に戻るたびに、私も一安心。
そして、あらためて相手の子や近くにいるママに、ぺこりと頭を下げて謝罪と感謝を伝え続けました。
そうやって、何度かこのやりとりを繰り返す事で息子の気持ちを満たす事が出来るのと同時に、
「どうぞ」
を実際にお友達にしてもらう事で、なんと、息子自身も他のお友達に
「どうぞ」
とおもちゃをゆずる事を覚えました。
「そうか、こうやって、おもちゃをゆずるんだ」
「どうぞって言って渡すと、喜んでもらえるんだ」
と、2歳児なりに理解したようです。
さいごに
この方法は、どうしても周りの親子に甘える形になってしまうので、ものすごく良い方法かと言われれば・・・批判もあるかもしれません。
だけど私と息子の場合はとても恵まれていて、同年代のママたちからは、
「大丈夫、今だけ今だけ」
「うちはお兄ちゃんもいておもちゃの取り合いには慣れてるから大丈夫だよ」
「そっか~、あの穏やかだった子がこんなふうに主張出来るようになったか~」
などなど、本当に、本っ当に!優しく見守ってくれたので・・・もう感謝しかありません!
今回の事で、私が大切にするよう心がけたのは「我が子の気持ち」ですが、その延長で、「周りに甘える」という事の大切さとありがたさも学びました。
我が子の事は自分が一番頑張らないと!と思うのも大事かもしれませんが、
「大丈夫」
「いいよいいよ」
と言ってくれる、明るくて優しい周りのお友達に、素直に甘えられる勇気も、時には必要ですね。
ちなみに・・・私がヒントをもらった育児エッセイはここから読めます。
過去の失敗や体験は、すべてそのあとのママたちの心の支えになるね!