一宮市尾西歴史民俗資料館で、今年の紅葉を楽しんできました♡
あの、わたし、ここ、初めて行ったんですけど…
「これが無料って、一宮市、すごくない?」
っていうレベルの、とてもとても見事な紅葉だったので…
正直、驚きました。
『一宮市尾西歴史民俗資料館』っていう、名称が、その、なんていうか…
つまらなそうな…施設感が…ありません?(←失礼)
いや、でも、これが、実際に行ってみると全然違って、とっても楽しくて、とってもキレイで、とっても充実した時間を過ごせたので、みなさんにもぜひぜひ行ってみてほしくて、今日は紹介してみることにしました。
一宮市尾西歴史民俗資料館ってどんなところ?
一宮市尾西歴史民俗資料館というのは、一宮市起にある、無料の施設です。
- 一宮市尾西歴史民俗資料館(本館)
- 一宮市尾西歴史民俗資料館(別館)
同じ敷地内に、本館と別館の2つの建物があって、駐車場もしっかりと多めに用意されていて、そのすべての利用が無料です。
本館は、ザ・資料館!という感じの施設なので、そういうのが好きな人は好きだし、興味がない人は全然おもしろくないところだとも思います。
(私は結構好きな方ですけど)
でも、別館には、大正時代からの美しい日本家屋が、きれいにお手入れされた状態で建っていて、そのお庭がね、とってもとっても美しくて…!
紅葉が素敵なのは、この別館の方です。
おそらく、みんなこっち(別館)を見に来ているんだと思います。
その美しい日本庭園は、すみからすみまで丁寧に、定期的にメンテナンスをされているのが素人目にも見てとれるので、一年中いつ行ってもきれいなお庭だとは思うのですが、紅葉シーズンの今は、その中でも特に美しい時期なのかもしれません。
私が行った時にも、たくさんの人が、見事な紅葉の写真をたくさん撮っていました。
>> 一宮市尾西歴史民俗資料館
一宮市尾西歴史民俗資料館(別館)
せっかくなので、本館から順番に紹介したいところですが…
別館(旧林家住宅)の美しい紅葉を先に見てもらったほうが、興味がわくかな?とも思うので…
はぁ~…
今、写真で見返しても、美しい…。
美しいものって、ずっと見てられますね…。
お庭を眺めながらお抹茶をいただくこともできます。
また、この美しいお庭は、住宅の中から眺めるだけじゃなくて、実際に歩いてお散歩することもできるので、この日は色づいたカエデの下で成人式の前撮りをしているっぽい母娘も見かけました。
↓庭園入口
庭園から撮る写真もまたいい感じになりますよ。
今年は、久しぶりに京都の紅葉でも観に行こうかなと思っていたけれど…
いや、もう、満足です。
十分満喫しました。
なんならこっちにもう一回行きたい。
だってこれ、京都だったら確実に有料スポットですよ。
駐車場まで有料ですよ。
一宮市、ありがとう~
今はちょうど紅葉のイベント中だけど、イベントが終わってもまた、秋~冬に移り変わる庭園を見ることができるし、ここはきっと、いつ行っても楽しめるところだと思います。
一宮市尾西歴史民俗資料館(本館)
さて。
続いては、本館なのに、ちょっと影が薄い、こちらも紹介しておきます。
(やっぱり失礼)
公民館のようにみえますが、これが本館です。
入館前は、この見た目で、ちょっと大丈夫かな…とも思ったのですが…
あのですね、これが意外にも、良かったです!
楽しかったです!
『資料館』ということだったので、中の写真は一切撮っていなくて、文章で説明するしかできないところがもどかしいところですが…。
『一宮市尾西歴史民俗資料館』って書かれてあると、字面だけを見て、「なにそれ」「おもしろくなさそう」って思ってしまうと思うので、ちょっとだけ興味が持てるように、簡単に説明しますね。
ここは、
- 美濃路(みのじ)
- 起宿(おこしじゅく)
についての資料や記録が保管してあるところ、でした。
って言われても、まだ興味出ないですよねー
大丈夫、もっと分かりやすくいうと、
「江戸時代に、あの有名な徳川将軍がここ(美濃路)を通ったよ!」
「各地の大名たちも、参勤交代で、大名行列を作ってここまできて、(起宿)に泊まったよ!」
っていう、一宮市の、ちょっと誇らしい昔の出来事を記録してある場所です。
オレ、昔、ハリウッドスターからサインもらったことあるんだぜ。
見せてやろっか?
っていう感じの施設だと思っていただければわかりやすいかな。
江戸時代に、徳川将軍がお通りになるなんて、当時からしたらものすごいことだったと思うんですよね。
ほら、最近で言うと、キムタクが岐阜に来て武者行列をした時に、もんのすごい人たちがお祭り状態になって殺到したように。
その誇らしい歴史をこの先の未来にもしっかりと語り継ぐべく、その記録を大切に残しておこう、という、そんな施設が『一宮市尾西歴史民俗資料館』です。
尾西市が一宮市に変わって、美濃路だったところが今ではふつうの街並み、住宅街になってしまったけれど、昔には、立派な街道(美濃路)があって、立派な旅館(起宿)もあったんですよ、の記録ですね。
実際に資料館の中に入ってみると、思っていたよりもわかりやすい作りで、大きな日本地図もあって、解説も適度にあって、なるほど、昔は車も電車も飛行機もないから、どこかに行くには、ひたすら徒歩で、たまに船で、
こうやって、ここを通って、この山を越えて、この川を渡って、この峠はきついから、こっちの道から回り込んで、ひたすらに、歩いて歩いて、移動していたんだなぁって、時代を遡って、昔の様子を想像するのがとってもおもしろかったです!
本館の方も今、特別展をやっていて、これまた面白かったのでおすすめです。
『観光旅行』というものが始まったのって、江戸時代からだったって、知ってました?
社会が安定して、生活にゆとりが出てこないと、確かに『旅行』なんて出来ないものね。
それまでは、単なる移動の手段としてあちこち歩いていたものが、「何かを観に行きたい」という娯楽的な目的を持って遠出するようになっていって、それが『観光旅行』の始まりになったらしいです。
おもしろ~!
常設展・特別展ともに、もちろんこちらも無料なので、つまらなくても損はしない。はずです。多分。
別館の紅葉のついでに、でもいいので、時間があればチラリと覗いてみてくださいね。
さいごに
『一宮市尾西歴史民俗資料館』っていう名称だけ、もうちょっと、なんとかならないものなのかなぁ…と、こっそりと思っています。
長い上に、漢字ばっかりで、楽しめそうな雰囲気がこの名前からは伝わってこない…。
実際に一度行ってみると十分楽しさがわかる場所なのに、この名前のせいで、初めての人は足が向かなさそうというか…
(わたしもそうだったし)
もったいないなぁって思うんですよね。
そのせいなのか、今、手元にあるパンフレットを見ると、
美濃路×木曽川ミュージアム
一宮市尾西歴史民俗資料館
とか書かれていて、親しみやすさを出していきたかったのかもしれないけど…余計に長いよ!って思ってます(笑)
名前って、大事…。
ここから車で5分くらいのところにある、三岸節子記念美術館も私はお気に入りです↓↓