ひつじのショーンに出てくる牧羊犬「ビッツァー」の犬種って何?
ある日、ふと気になって調べてみたのですが、これ、案外難しい問題でした。
なぜなら、ネット上に、この犬の犬種についてはっきりとした答えがのっているページがなかったから。
「多分、ビーグル犬だと思う」
「これはクーバースでは?」
などなどの予想は出ているのですが・・・
結論から言うと、はっきりと、これ!っていう証拠(?)は見付けられなかったんですよね。
なので、この記事では、今ある情報から推測して、
「おそらく・・・ビッツァーの犬種って、これじゃない?」
的なものをまとめています。
実際に調べてみたら、一般的にみんなが思っている犬種と今回の考察の結果とで、ちょっとした違いもあって面白かったよ!
目次
ひつじのショーンに出てくる牧羊犬ビッツァーについて
まずは簡単に、ビッツァーの復習&ご紹介から。
【ひつじのショーン公式YouTube】
牧羊犬でありショーンの親友。
ひつじの群れを見張りながらも、牧場主に見つからないようショーンたちと冒険するよ!
参照:ひつじのショーン公式サイト
顔つきはやんちゃなんだけど、実は面倒見が良くて、ショーンの親友でもあるビッツァー。
こういうメインに近いキャラクター同士の関係って、一般的にはトムとジェリーみたいにライバル関係だったりすることが多いと思うのですが、ショーンとビッツァーは仲良しなんですよね。
要領のいいショーンに毎回振り回されつつも、それでもつい、お世話をしてしまう真面目な牧羊犬がビッツァーです。
そんなビッツァーなのですが、犬種については、公式サイトにもWikipediaにも情報がのっていません。
ひつじのショーンに出てくる牧羊犬ビッツァーの犬種は?(一般考察)
一般考察その1・ビーグル説
ヤフー知恵袋で「昔、テレビ欄にビーグルって書いてあったよ」との書き込みを発見。
⇒YAHOO!知恵袋
スヌーピーもビーグル犬だし(こちらは公式情報)、可愛い見た目のビーグルはアニメのキャラクターとして起用されやすいのかも?と思い、ビーグル犬の画像を実際に調べてみると・・・
確かにビッツァーみたいな色のビーグルも↓↓
参照:アイリスプラザ
耳が黒色で顔が黄色。
まったく同じ見た目ではないけれど、特徴としては似ている感はあるかも。
色のパターンもあれこれあるみたいだし、これならビッツァーのようなビーグルがいてもいいのかな?
参照:アイリスプラザ
・・・と思ったのもつかの間。
この画像がのっていたサイトに、見過ごせない一文が。
被毛カラーはハウンドカラーと呼ばれるもので、胸と腹部、四肢が白で頭部や背中に色が出ます。尻尾の先は白であることが必須で、体色はレバー以外であれば許容されます。
参照:アイリスプラザ
つまり、ビーグル犬の条件としては、以下が必須!
- 胸とお腹と4本の足が白
- しっぽの先も白
上で紹介した公式動画のビッツァーのしっぽは・・・白じゃなかったよ!
じゃあ、ビッツァーはビーグルじゃない・・・?
と思ったら、今度はWikipediaでこんな一文を発見。
ビッツァー (Bitzer)
体毛は黄色に近い黄土色だが、第2シリーズでは顔の下半分から腹にかけてと、手足と尻尾の先に白い部分もあった
ビッツァーをビーグル犬にするために、途中からアニメ側が寄せてきた感!(笑)
じゃあやっぱりビッツァーはビーグル犬なの?と思いつつ、さらにさらに調べていくと・・・
そもそも、ビーグルという犬種は「猟犬」扱いになるという事実が判明!
猟犬とは、鳥やけものを狩る犬で、狩猟に使われる犬種です。
ビーグルは、昔からウサギ狩りが得意な犬だと言われていたみたい。
ビッツァーは羊たちの面倒をみている立場の犬だから「牧羊犬」のはず。
本能でウサギを狩っちゃうような「猟犬」のビーグル犬に、「牧羊犬」のお仕事がつとまる・・・?
ウサギみたいに、羊も狩っちゃわない?
「牧羊犬」として認められている犬種は、はっきりと決められているようで、
一般社団法人 ジャパンケネルクラブが牧羊犬・牧畜犬のとして認めている犬の種類は30種類。
- ウェルシュ・コーギー・カーディガン
- オーストラリアン・シェパード
- オールド・イングリッシュ・シープドッグ
- ボーダー・コリー
などなどの犬種が並ぶ中・・・
ビーグル犬、牧羊犬の一覧にのってない!(笑)
これは、つまり、まとめると・・・!?
ビーグルだと思う派
昔テレビ欄で「ビーグル」の文字を見た(ただし確実な証拠はみつからない)
色合いはともかく、見た目は似ている
公式がビーグルに寄せてきている(笑)
ビーグルだと思わない派
ビーグルであるための必須の色を守っていない
猟犬であるビーグルに牧羊犬はつとまらない
調べれば調べるほどに、賛否両論状態のビーグル説でした。
一般考察その2・クーバース説
同じくヤフー知恵袋より、「クーバースの黄色版」説も。
(回答の下の方に記載されています)
⇒YAHOO!知恵袋
クーバースの画像はこちら。
参照:Wikipedia
うーん、これはシルエット的に、どうかな?というところ。
ビッツァーってシルエットが細い印象なので、ふわふわした見た目で、大型犬扱いされているクーバースではない気がします。
ただ、上で紹介したジャパンケネルクラブの「牧羊犬・牧畜犬」の一覧にはしっかりと「クーバース」とのっているので、可能性はゼロではないのかも?
一般考察その3・アイリッシュ・テリア説
「ビッツァーはアイリッシュ・テリアでは?」という意見も。
参照:Wikipedia
なるほど、見た目はビッツァーに似てる!
毛色
単色でなくてはならず、レッド、レッド・ウィートン又はイエロー・レッドが好ましい。ホワイトの小斑は時々胸に現れる。
参照:ジャパンケネルクラブ|アイリッシュ・テリア
ビッツァーはイエロー一色の見た目だから、「単色」という条件にもちゃんと当てはまるよね。
さらに、アイリッシュ・テリアは基本的には猟犬の部類に入るみたいだけど、おだやかな性格のため、訓練次第では牧羊犬としてもいけるみたいなので・・・
おおお!
じゃあ総合的には、アイリッシュ・テリアが一番近いっていうことなのでは!
垂れた耳に面長の顔、目を引く大きな鼻も、特徴的にはぴったり!
ひつじのショーンに出てくる牧羊犬ビッツァーの犬種を真剣に考える(さらに考察)
あらためて、上記の考察をまとめてみます。
- ビーグル説は賛否両論
- クーバース説は見た目(大型犬)に違和感
ということで、今ある情報から推測・考察していくと・・・
アイリッシュ・テリアが総合的に一番近い!という結果になるのではないでしょうか!?
調べ始める前は、なんだかんだでビーグル説が一番有力だと思っていたので、この結果には私も驚きです。
みなさん、ビッツァーはアイリッシュ・テリアという犬種の可能性もありますよ!!
なぜ「ビッツァー=ビーグル説」が主流なのか
すでに、ここまで深く掘り下げて考察しているので、これ以上さらに考えるのも正直大変なのですが・・・
ビッツァーについて調べているときに、実はもう一つ、面白い発見をしました。
ビッツァーがビーグル犬だと一般的に思われているのって、もしや「ウォレスとグルミット」が原因なのでは?と気付いたのです。
「ウォレスとグルミット」のグルミットって、ビッツァーと同じ見た目で、あっちはしっかりと「ビーグル」みたいなんですよ。
公式サイトにはっきりとした記載はありませんが、Wikipediaの方には「グルミットはビーグル犬」と載っていました。
そして、このウォレスとグルミット目線でひつじのショーンをみていくと、そこにはちょっと面白い発見があって、その発見により、ビッツァーの犬種のもうひとつの可能性もみえてきたり・・・するんですよ!
今回の考察では、「ビッツァーはアイリッシュ・テリアの可能性もあるよ説」で一旦落ち着いたけれど・・・
いやいや、さらに突き詰めていくと・・・最終的にはビッツァーって、〇〇犬なんじゃない!?
このパターンの考察については、さらに長くなりそうだったので別記事でまとめ直してみました。
⇒ ウォレスとグルミットとひつじのショーンの関係を分かりやすく解説
ひつじのショーンの牧羊犬ビッツァーの話で、ここまで考察が進むとは・・・
正直、私もビックリです(笑)